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座布団

読み方:ざぶとん
関連語:正座

座布団の画像

座布団は現在でも和室での作法の1つとして、古くからの伝統が残っています。
現在の住宅で日常的に使われる座布団には、中身とカバーが別物として存在し、和室であれ洋室であれ、部屋の雰囲気に合わせた外観のものが使い分けられています。

特徴もてなしの心

座布団は、クッションとしての役割はもちろん、和室での作法の1つとして重要な役割を果たしています。
もともと位の高い貴族が使用していたことから、座布団は、相手を敬いもてなすという意味を持ちます。あらかじめ来客用に相手に座布団を敷いておく場合にも、向きや、裏表を間違えると失礼に当たります。また、座布団を出されたときの作法も重要で、相手の好意を踏みにじらないように行う必要があります。

起源・歴史畳から座布団へ

座布団は畳に由来します。元々、畳の上に茵〔しとね〕を敷いていました。茵とは、薄畳に布の縁をつけた正方形の敷物で、位の高い貴族が使用していました。これと、社寺などで使われていた円座〔えんざ〕(ワラやイ草をうずまき状に編んだ敷物)が合わさって、現在の座布団へと発展しました。
中に綿を入れる布製になったのは江戸時代中期以降で、一般に普及したのは大正時代に入ってからのことです。

作法和室作法の基本

座布団は、四方の内、一方だけ縫い目の無い向きが正面です。また、中綴じの所で、糸の房が出ているほうが表になります。
訪問先で、和室に通された場合は、座布団に勝手に座ってはいけません。畳に座って待つか、案内人に進められた席の座布団に座ります。このとき、足の裏ではなく、膝から乗って正座をします。

座布団の材料:
中綿・・麻、真綿、木綿 生地・・綿、麻

作り方:
縦横比が1:2の生地を用意し、半分に折り、2方を縫って、裏返しにします。綿を四角に重ね、四隅を折り畳み、形を作ります。裏返した生地の上に載せ、生地を表に返して綿を詰め、形を整えます。最後に残りの一方を、縫い合わせます。最後に、形が崩れないよう、四隅と中央を綿ごと紐で綴じ(角綴じ、中綴じ)完成です。

■参考文献・ウェブサイト


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