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三線

読み方:さんしん

三線の画像

沖縄・奄美など南西諸島の弦楽器。
胴の裏表両面に蛇皮が張られていて、全長75〜80cm程度の大きさです。 沖縄音楽の伴奏には欠かせない存在の楽器で、独特な温かい響きの楽器です。 近年では沖縄だけでなく、日本本土でも非常に人気のある楽器の一つです。

特徴沖縄の人々の生活との深い繋がり

三線は琉球王国の宮廷に広く受け入れられ、沖縄音楽の中心的な存在になりました。
人々は三線の伴奏にのせて、琉歌〔りゅうか〕(豊作を願い神をたたえる唄や、祭りの唄、子守唄、そして恋心の唄など)を唄い踊りました。このように琉球の人々の生活に三線は広くとけこんできました。

三線歌曲は大きく分けて、古典曲と民謡に分けられます。
古典曲はテンポのゆったりしたのびやかな曲風で舞踊と結びついています。一方民謡は即興的でリズミカルであり、祭りや祝宴でにぎやかに踊り歌われています。

起源・歴史明から伝わった楽器

三線は中国(明)からやってきたと言われています。 明の使者が琉球国に三線を持ち込み、その後、唄の伴奏用の楽器として宮廷で使用されるようになりました。 一般大衆に広まったのは明治時代以降と言われていますが、現在の日本の音楽業界でも沖縄ブームの到来によってますます注目される楽器となっています。

素材・奏法ヘビの皮

棹〔さお〕の部分は※黒檀〔こくたん〕材や桑材、胴の部分はケヤキ材・マキ材が使用され、ニシキヘビの蛇皮が張られています。 弦は絹やナイロン弦で、義甲〔ぎこう〕(つけ爪のようなピック)は水牛や山羊の角で作られています。

※黒檀・・・カキの木科の黒色で光沢のある樹木。家具などにも使われます。

工工四

構え方は三味線と同じです。左手は人差し指、中指、薬指、小指の四指を使って押さえ、右人差し指に義甲をつけて弦をはじいて演奏します。
また三線は独特の工工四〔くんくんしー〕という楽譜を用います。これは五線譜の楽譜とは違って、全て漢字を用いて表すものです。

■参考文献・ウェブサイト


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