折り紙
読み方:おりがみ
折り紙は一枚の紙を折ることで様々な形を作りあげることを楽しむ遊びです。そのバリエーションは動物・植物など多種多様で、見る人の目を楽しませてくれます。毎年折紙コンテストも開催されるなど、昔から幅広い年齢層から人気を集めています。
全世界から注目、日本人の器用さ
折り紙は一枚の紙を使って形を作り、その出来栄えを楽しむことが目的とされます。 折り紙に必要とされる細やかな手先の動きは、脳の発育にも大変役立つとされ、いまや折り紙は全世界から注目される遊びとなっています。更に折り紙作品を世界に発表することで、日本人の器用さは世界に認められました。
起源は包装紙
折り紙は日本独自の遊びです。
平安時代(794-1191)において、紙は高級品でした。貴族の間ではその紙を使って贈り物をいかに美しく包装するかが流行し、これが折紙の原点となりました。その後武家や公家ごとに礼法の流派も生まれ、折紙は生活の中に欠かせないものとなりました。その礼法は現在も婚礼や進物ののし・目録などに残り、今も様々な場で使われています。今のような折紙の形は室町時代に形成されたといわれ、その頃からある千羽鶴ややっこさんは「伝承折紙(※)」とよばれています。
※…昔から存在し、受け継がれてきた折紙の形を指します。
紙の種類も様々
一般的に知られている折紙の他に、和紙で作られた折り紙(千代紙)など様々な紙を使って作ります。折紙の形も様々で、普通は正方形の折紙を使用しますが、完成予定の形に合わせて長方形の紙を使ったりもします。
紙一枚から広がる楽しみ
紙を切ることなく、折るだけで形を作り、それを使って遊んだり飾ったりします。遊びに使うものには紙鉄砲、紙飛行機などがあり、紙一枚あるだけで幅広い遊びが生まれます。作り上げた折紙細工を繋ぎ合わせたり貼り付けたりして、観賞用の美しい折紙細工を作ることも可能です。また、折紙の代表的な折り方である「鶴」は千羽作って繋げると病気が回復すると言われており、その理由は定かではありませんが、入院中の人に贈られたりするまじない的要素も持っています。