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福笑い

読み方:福笑い
関連語:正月

福笑いの画像

福笑いは、「おかめ」「おたふく」と呼ばれるお福面の、顔の輪郭だけを描いた紙の上に、目隠しをされた者が切り抜いた眉、目、鼻、口などを正しい位置(と自分が思う場所)に並べていく遊びです。目隠しをされている為、自分の勘だけで顔のパーツを置いていくので、最終的に位置のずれた可笑しい目鼻立ちになります。その結果出来上がった滑稽〔こっけい〕な表情を見て笑い、楽しみます。

意味・目的笑う門には福が来る>

福笑いは起源や詳細があまり明らかになっておらず、どのような目的で始まったのか分かりません。しかし主にお正月に遊ぶことや、出来上がった顔の表情を見て皆で笑い合うことから、「笑う門には福来る(※1)」のことわざのように新年の福を祈願したのではないかと推測できます。

※1・・・いつも笑顔を絶やさない門〔もん〕(=一族、一家族)には自然と幸福がやってくる、ということわざ。

起源・歴史お正月の遊び

福笑いの起源は明らかではありません。江戸時代後期から遊ばれ始め、明治にはお正月の遊びとして定着していたようです。明治以降から昭和中頃まで各家庭でお正月の遊びとして行われていましたが、その後核家族化、ゲーム機の出現などによりあまり遊ばれなくなりました。

道具・遊び方誰でも簡単に楽しめる

福笑いは顔の輪郭を描いた紙と、その輪郭に乗せる切り抜いた顔のパーツ(眉・目・鼻・口)を使って遊びます。福笑いの代表的なものは「おかめ」ですが、その他にも軍人や人気アニメのキャラクターなど様々な顔が製作されています。おたふくをはじめとしたキャラクターや人の輪郭を描いた紙の上に、布などで目隠しをされた者が切り抜いた眉、目、鼻、口などを正しい位置(と自分が思う場所)に並べていきます。絶対的な勝ち負けなどは特になく、その時々で「正確な位置に置いた者の勝ち」「面白い顔を作った者の勝ち」などというように勝敗を決めます。勝敗を決めずに皆で顔の出来上がりを見比べるだけでも十分楽しめる遊びです。

■参考文献・ウェブサイト


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