Home ≫ 袴

読み方:はかま

袴のイメージ画像

[男性用]
袴には主に2種類あり、スカートのように間に仕切りのない筒状の袴を「行灯袴〔あんどんばかま〕」、ズボンのように2つに分かれている形の袴を「馬乗袴〔うまのりばかま〕」と言います。既婚・未婚・慶弔など状態や環境に関わらず着用でき、紋付羽織と合わせると正装・礼装に位置します。

意味・目的・特徴男性には欠かせない着物

袴は日本の男性には欠かすことの出来ない着物です。組み合わせや仕立てにより、正装から運動着まで大きく変化してしまうことが最大の特徴です。袴には次のような種類があり、それぞれ特徴があります。

■馬乗袴〔うまのりばかま〕…中が二股に分かれており、裾が広く作られているため動き易く感じます。

■行灯袴〔あんどんばかま〕…股の間に仕切りのないスカートのような形状の袴で、馬乗袴に比べると動き易さは劣ります。馬乗袴と行灯袴はどちらも冠婚葬祭や参拝などの正式な場で着用されることが多く、どちらを選ぶかは個人の好みに左右されます。

■野袴〔のばかま〕…裾が細く作られており、大変動きやすい袴です。正式な場よりは日常生活で着用することのほうが多いようです。

起源・歴史受け継がれる袴

古代の埴輪〔はにわ〕に見られるように、日本では古くから男性は二股に分かれたズボンのようなものを履いていました。これが少しずつ変化し、武家の時代(鎌倉時代頃)になりようやく現在一般に知られる袴の形に落ち着きました。この時代、乗馬用の袴やもんぺのような動き易い野袴、剣道用の剣道袴など様々な種類の袴が考案されました。現在も袴は七五三や成人式、冠婚葬祭というように多くの伝統の中で変わらず受け継がれています。
また、女性も入学・卒業式などの場で袴を着用しています。これは、明治時代に女性が学校で袴を履いていた名残だと考えられます。明治時代、女性が学問をすることが認められ、着物で学校に通う女性が現れました。しかし学校は畳ではなく机と椅子の生活だったため、教師・生徒共に女性は裾の乱れを気にするようになりました。このため文部省は女学校設立の際に、それまで男性の着物であった袴を女教師・女生徒が着用することを認めました。現在は普段学校に袴を履いていく女性はなかなか見かけませんが、学校行事での正式な場では袴を履くという習慣は今でも女性に根付いているようです。

着用方法・作法・形式多目的に着用

袴を紋付羽織と合わせたスタイルは男性の正装であるため、子供時代の七五三に始まり、成人式・結婚式やお葬式などの冠婚葬祭、更にお茶会、観劇にまで幅広く着用することができます。また、野袴という種類の袴はもんぺのように裾の詰まった形をしており大変動き易く作られているため、活発な運動が可能です。洋服のズボンと比べ重く動きづらいイメージのある袴ですが、実際は軽く多目的に着用できることが特徴です。

■参考文献・ウェブサイト


おすすめウェブ・サイト

おすすめ本


トップページへ当サイトについてサイトマップ(キーワード一覧)個人情報の取扱についてお問合せ

Valid CSS! Valid XHTML 1.1!