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甚兵衛

読み方:じんべえ
同義語:甚平〔じんべい〕
関連語:風呂

甚兵衛〔じんべい〕の画像

[男性用]
甚兵衛は夏の室内着で、女性の浴衣と同じく湯上りに着る和服です。上衣と下衣に分かれており、上衣は帯を締めず左右の紐でとめる仕立てになっているので、誰でも簡単に着ることができます。男性用の簡易着物と言えます。

意味・目的・特徴夏に涼しく

甚兵衛は浴衣のような扱いのため、夏に涼しく快適に過ごせるような工夫が施されています。浴衣のように、夏の湯上り着・室内着とされているので、布地は薄いものを使用しています。また、甚兵衛と似た形の作務衣〔さむえ〕は長袖・長裾であるのに対し、甚兵衛は半袖で膝上丈です。袖や裾の絞りは一切ありません。

起源・歴史兵士の陣羽織

甚兵衛は戦国時代の陣羽織が元になったと言われます。陣羽織とは戦の際に羽織る袖なしの羽織です。陣羽織は武士や、農民である兵士が胴着などの上に着用していました。武士の陣羽織は革や厚い布地で作られていましたが、兵士の陣羽織は、すばやく動けるように木綿などで作られており、"兵士の陣羽織"と言う意味で「陣兵羽織」と呼ばれました。その後羽織が民間にも広まり、陣兵羽織をもじって「甚平羽織」に、 更に羽織を省略して「甚平」になったようです。

着用方法・作法・形式内から外へ

甚兵衛は家の中で着るものとして作られているため、普通外出の際には着用しません。家でくつろぐための衣服(いわばパジャマのような和服)です。しかし、現在では夏になるとお祭りや街中で甚兵衛を着た若い男性をよく見かけるようになりました。甚兵衛自体様々な柄が作られるようになり、徐々に外出着としての機能を備えてきています。

■参考文献・ウェブサイト


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