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名塩和紙

読み方:なじおわし
関連語:

名塩和紙の画像

産地:兵庫
地元から産する各種の色相を持つ、凝灰石の微粒子(ベッドナイト)を混入して作られます。泥土を混ぜて漉く事により、虫害・変色に強い、燃えにくいなどの特徴があり、古くから神社・仏閣・城館の襖紙として使用されてきました。

用途・特徴文化財修復の手助け

名塩和紙は泥土と原料の雁皮を混ぜて漉くことで、長期保存に強く、燃えにくいなどの特徴があり、古くから神社・仏閣・城館の襖紙として使用されてきました。現在は文化財の保存修復や金箔工芸に使われています。

起源・歴史修行の成果

名塩は、西宮市北部の山の中にあり米がつくりにくく農業だけでは成り立ちませんでした。しかし紙の原料となる雁皮が山に自生しており、そのことを利用して製紙が始まりました。慶長時代に、名塩生まれの「東山弥右衛門」が越前で製紙法を修行し、越前の製法に泥土を混ぜる新製法を確立し、世界に例のない名塩紙を生み出したと言われています。

原料・漉き方重さが特徴の名塩和紙

名塩和紙は地元で採取される凝灰石の微粒子(ベッドナイト)を含む泥土を、原料となる雁皮に混入して作られます。凝灰石には黒、黄、白、青などの色がありますが、黒の凝灰石は徐々に採れなくなってきているようです。混入する鉱物の違いで、紙の色みが変わります。

名塩和紙は泥を含み、更に漉き桁にひもを張らないので重いため、座った姿勢のままで漉きます。一般の和紙は簀を動かす流し漉きですが、名塩和紙は簀をあまり動かさない「溜漉き」という漉き方で製造します。

■参考文献・ウェブサイト


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