Home寄席芸 ≫ ガマの膏売り

ガマの膏売り

読み方:がまのあぶらうり

ガマの膏売りの画像

侍の格好をし片手に刀を持った油売りが、「さぁ、さぁ、お立会い・・・」と言った口上を路上で披露しながらガマの油を売る口上芸の一種です。 茨城県筑波山の名物として、知られています。毎年8月第1日曜日に筑波山行われるでガマ祭りでは「ガマの膏売り口上全国大会」も行われています。

特徴薬売りの口上芸

ガマの分泌液を油剤に混ぜた油薬を売る露天商が評判になり大道芸となりました。ガマの油は古くから戦陣の油薬として用いられ、やけど、ひび、あかぎれ、切り傷などに効くとされてきました。江戸〜明治にかけて縁日などで売られ、販売の為に述べる口上が広く知られるようになりました。現在では薬事法の規制によってガマの油を売ることは禁止されていますが、昔のガマの油売りの口上と仕草を芸として演じる伝統の大道芸として残っています。

起源・歴史筑波山のシンボル

江戸時代、徳川家康に仕えていた光誉上人〔こうよしょうにん〕という筑波山中禅寺の住職が、大阪冬の陣(1614年)、大阪夏の陣(1615年)で筑披のガマの油を救急薬として使い、その効果が評判を呼び、有名になったのが「ガマの油」の由来とされています。また光誉上人の顔がガマに似ていたとする説もあります。ガマの油売りが筑波山の名物となったのは戦後の事です。観光の目玉として、地元の業者らが目を付け、筑波山出身の光誉上人にまつわる言い伝えと結び付けて、筑波山のシンボルをつくり出したのが始まりです。

演目さぁ、さぁ、お立会い!!

袴をはいて、鉢巻を頭に巻き、片手には刀を持つといった侍の格好で行います。威勢のよい声で「さぁ、さぁ、お立会い・・・」といったガマの油売りの口上を喋りながら、芸をします。古典落語にもガマの油の有名な話があります。落語では、ガマの油で儲けた金で酒を飲み、その勢いで本当に刀で腕に切り傷を付けてしまいます。ガマの油を塗っても血が止まらないので「お立ち会いの中で、血止めの薬を持っている者はおらぬか」というのが落ちになっています。

■参考文献・ウェブサイト


おすすめウェブ・サイト

おすすめ本


トップページへ当サイトについてサイトマップ(キーワード一覧)個人情報の取扱についてお問合せ

Valid CSS! Valid XHTML 1.1!