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帯祝い

読み方:おびいわい
同義語:着帯祝い〔ちゃくたいいわい〕
関連語:出産七五三

帯祝いの画像

帯祝いとは、「着帯〔ちゃくたい〕祝い」ともいわれ、妊娠5ヶ月目の頃の戌〔いぬ〕の日に安産を祈って岩田帯〔いわたおび〕を巻く儀礼です。

意味・特徴・目的胎児の無事な成長と妊婦の安産を祈る

帯祝いは、胎児の無事な成長と妊婦の安産を祈る儀礼です。
岩田帯と言われるさらし木綿か白い綿ネルを、七五三にちなんで七尺五寸三分(約2.3メートル)に断ち、端に紅で寿の字を書いて半分に折り、折り目を下にして妊娠の下腹に巻きます。そして、この日は慎重に選ばれ、その年の恵方に向かって帯を巻くと良いといわれています。

また、犬は安産とされていて、それにあやかるために戌の日にこの儀礼を行うようです。

起源・歴史初の帯祝いは712年?

この「帯祝い」の風習は、平安時代にはあったとされていますが、正確な起源や由来はわかっていません。
「古事記(712年)」には、神功〔じんぐう〕皇后が三韓征伐におもむいた時、ご懐妊中だったため、途中で産気づくことのないように、また帰国して無事出産できるようにという願いから腹帯を巻いたと記されており、このことから始まったのではないかといわれています。

また古くは、食物の禁忌や神社参拝を慎むなど、妊婦が忌む(※)べき物事は多かったようで、「岩田帯」をつける風習も妊婦にその自覚を促すものであったようです。

※「産の忌み」…お産は、死や血などと同様に穢れたものだとされていました。そこでお産に立ち会った人は一定期間、小屋などに篭り神の祀〔マツ〕りや他人から遠ざからなければなりませんでした。

行事紅白の餅を食べる習慣

地方によって、帯祝いに行われる行事は様々です。
例えば、「安産祈願」とは、無事な出産を神さまに祈る儀礼で、この祈願を着帯の祝いの日に合わせて行うことが多く、 祈願の際には、一般的に各地の産土〔うぶすな〕神社に参拝するようです。

また、紅白餅を食べる習慣があるところもあり、これは「帯祝い餅」、「帯掛け餅」、「はらいた餅」とも呼ばれています。そして、紅白餅の中央に小さな小豆が一粒入っており、お餅を包丁で開く時に、この小豆が切れると「女の子」、切れないと「男の子」が生まれるといわれています。

■参考文献・ウェブサイト


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