日本舞踊
読み方:にほんぶよう
日本舞踊とは、歌舞伎の歴史とともに歩んできた舞踊をさします。
江戸文化によって育てられてきた舞踊で、主に歌舞伎の題材からとった演目が多いのが特徴です。
歌舞伎から生まれた舞踊
日本舞踊は歌舞伎舞踊から生まれ、現在120を越す日本舞踊の流派があります。
代表的な流派として、西川流・藤間流・花柳流〔はなやぎりゅう〕、坂東流などがあります。 どこの流派も、個人差はありますが、週1、2回の稽古で3年以上修業すれば、名取免許が取得できるほどに上達し、その後の努力しだいでは、師範の資格も得られます。
神話の時代から>
日本の「おどり」の歴史は、はるか神話時代にまでさかのぼります。
古代神話では、一種の巫女舞〔みこまい〕として神事と深く結びついていました。 現在の日本舞踊の起源には、諸説が色々ありますが、一番有力なのが、今から約400年前に巫女たちがお守りを売る客寄せの為に始めた「念仏踊り」だと言われています。この中でもとりわけ評判になったのが、出雲の阿国と呼ばれる女性です。阿国は歌舞伎の創始者としても有名ですが、もともとは、歌舞伎と日本舞踊は同じものを指していたようです。現在120を越す流派があり、男性社会の歌舞伎と違って多くの女性が活躍しています。
日本が誇る「着物」
日本舞踊の衣装は着物です。着物は日本の民族衣装というだけでなく、日本舞踊の表現を支えています。 人体の曲線を覆い、手足のなめらかな表現を際立たせることができます。 傘や扇子などの小物を用いて踊る場合もあります。
多彩な演目
日本舞踊にはさまざまな種類の演目があります。
長唄・・・出囃子の明快でリズム感が魅力の躍動感ある種目です。
常磐津節〔ときわづぶし〕・・・ドラマチックな演目に合わせた叙情的な演奏が特長の種目です。
清元節〔きよもとぶし〕・・・江戸で生まれた、派手で軽妙な語り節が特徴です。
創作・・・現代の舞踊家が生み出した演目。斬新なテーマのものなど様々なものがあります。
■参考文献・ウェブサイト
- 日本舞踊ハンドブック 藤田洋 三省堂 2001
- 『花柳琢次郎 Official Website』(2004.7.8)