夏
読み方:なつ
関連語:夏至
「なつ」は「暑〔あつ〕」「生る〔なる〕」「熱〔ねつ〕」などの成熟の意味を持った季節です。
立夏
読み方:りっか
5月6日頃
立夏は夏が始まる日です。この時期は大地が草で覆われ木々が繁ってきます。
カレンダーには「夏が立つ」などと記載されてる場合もあります。これは、簡単に言うと「夏がきたよ」という意味です。
立夏の頃(ちょうどGW〔ゴールデンウィーク〕頃ですね)は気持ちの良い風が吹き、晴天が続くので外に出ることが楽しみな時期でもあります。
小満
読み方:しょうまん
5月21日頃
小満とは秋に蒔〔ま〕いた麦などの穂がつく頃で、ほっと一安心(少し満足)すると言う意味です。
田畑を耕して生活の糧〔かて〕を稼いでいた時代には、農作物の収穫の有無は人の生死にかかわる問題でした。そのため、麦などに穂がつくと「今のところは順調だ、よかった」と満足したことから小満と言う名前が付いたようです。
芒種
読み方:ぼうしゅ
6月6日頃
芒種とは稲や麦など"穂が出る穀物の種を蒔く"という意味で、この頃は種まきを始め農家の忙しくなる時期です。ちょうど梅雨に入る頃で、少し蒸し暑くじめじめする時期ですね。
夏至
読み方:げし
6月21日頃
夏至とは「日長きこと至る(きわまる)」という意味です。つまり「一年で一番日が長い日」です。
夏至の頃は梅雨の真っ只中なので、冬よりも昼が短く感じてしまうことが多いようです。農家は田植えに忙しくなる時期です。
小暑
読み方:しょうしょ
7月7日頃
小暑とは、暑さがだんだんと強くなっていくという意味です。
またカレンダーなどには「温風至」と書かれており、中国では「おんぷういたる」日本では「あつかぜいたる」と言うように呼ばれています。
小暑は梅雨明けの時期です。この頃から暑中見舞いを出し始めます。
大暑
読み方:たいしょ
7月23日頃
大暑とは、暑さが最も厳しくなるという意味です。厳しい暑さにより、夏の到来を強く感じます。
農家にとっては田の草取り、害虫駆除など暑い中での農作業が辛い節目の日です。
またこの時期は、蒸し暑さに襲われることで体力の消耗が激しくなるため、夏バテ防止のために精力のつくウナギを食べる習慣があります。
■参考文献・ウェブサイト
- 子どもに伝えたい年中行事・...萌文書林編集部 萌文書林 1998
- 年中行事・儀礼事典東京美術選書川口謙二 池田孝 池田政弘 東京美術 1997
- 祝祭日の研究―「祝い」を忘...角川oneテーマ21産経新聞取材班 角川書店 2001
- 農林水産省「グラフと絵で見る食料・農業」『農林水産省ホームページ』(2005.02.23)