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砂糖

読み方:さとう

砂糖砂糖はサトウキビやサトウダイコンを原料とする甘味調味料です。甘みが強く、水に溶けやすい性質を持っています。お菓子や料理の調味料として、食の様々な場面で用いられます。

特徴活動のエネルギー源

砂糖は日本の食文化において和菓子・煮物・果実酒など、昔から様々な料理に用いられる調味料です。
甘味調味料として甘みを加える以外にも、具材を柔らかくする効果や味をよく浸透させる効果、そしてジャムやマーマレードを作るときに材料をゼリー化する効果など様々な働きをします。また砂糖は、体内に入るとブドウ糖に分解され、人間の活動のエネルギー源となります。したがって疲労時には砂糖を摂取すると回復すると言われています。

起源・歴史大陸からの輸入品>

砂糖は、南太平洋の島々から東南アジア、インドを経て世界中に広まりました。
砂糖が日本へ伝わったのは、今からおよそ1200年前の奈良時代の事です。遣唐使が中国から日本へ持ち帰ったのが始まりであると言われています。その当時砂糖は、調味料としてではなく薬として用いられ、奈良の大仏に供えられる程貴重なものでした。砂糖が食品として扱われるようになったのは、鎌倉時代末期から室町時代、大陸との貿易が盛んになり砂糖が輸入されるようになってからの事です。砂糖の加工品であるコンペイ糖やカステラも同時に輸入され、高級嗜好品として大名や将軍はたいそう気に入っていたようです。また、国内では茶の湯の流行に伴って和菓子が発達し、砂糖が重宝されました。

日本で砂糖栽培が始まったのは江戸8代将軍吉宗の時代です。その当時、鎖国令により海外との貿易は長崎の出島に限られていたにもかかわらず、砂糖の輸入量は相当な量でした。そして、その代価として相当な量の銀銅が日本から海外へ輸出されていました。そこで国内の銀銅の海外流出を防ぐために吉宗が琉球(沖縄)からサトウキビをとりよせ江戸城で実験的に栽培を始めました。その後、サトウキビ栽培が奨励され全国的に広まり、特に四国地方ではその温暖な気候によってサトウキビ栽培が盛んに行われるようになりました。

種類種類に応じて用途も様々

砂糖にも様々な種類があります。

上白糖〔じょうはくとう〕
日本で使用されている砂糖のうち約半分を占めている最も一般的な砂糖です。結晶が細かく、しっとりとしたソフトな風味の砂糖で、何にでも用いられる万能な砂糖です。

グラニュー糖
上白糖よりも結晶の大きい、サラサラとした感じの砂糖です。クセのない淡泊な甘さを持つので、香りを楽しむコーヒーや紅茶に使用されています。グラニュー糖を四角に固めたものを角砂糖といいます。

三温糖〔さんおんとう〕
黄褐色をした砂糖で、上白糖やグラニュー糖に比べて特有の風味と甘みがあります。独特の風味とコクを持つため煮物や佃煮〔つくだに〕などに使用されています。

氷砂糖〔こおりざとう〕
氷のように見える、とても大きな結晶で、キャンディーとしてそのままでも食べられます。ゆっくり溶けて味を浸透させるので、果実酒を作るのに使われます。

黒砂糖〔くろざとう〕
沖縄や奄美地方で作られている黒っぽい色の砂糖で、さとうきびの搾り汁をそのまま煮詰めて砂糖にしたものです。濃厚な甘さと、強い風味があります。かりん糖などのお菓子に使われています。

■参考文献・ウェブサイト


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