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社日

読み方:しゃにち
関連語:春分秋分

社日のイメージ画像

社日は生まれた土地の神様(産土神)を祀る日です。春と秋の2回行われ、春のものを春社〔しゅんしゃ/はるしゃ〕、秋のものを秋社〔しゅうしゃ/あきしゃ〕といいます。春分(3月20日頃)と秋分(9月23日頃)のそれぞれに最も近い戊〔つちのえ/いぬ〕の日を指します。

意味・目的土地の神様に感謝する

社日は、春分と秋分に最も近い戊の日を指します。「戊」という文字には「土」という意味があります。
農業の視点から見ると、春の社日は種まきの時期にあたり、秋の社日は収穫の時期にあたります。これらは農業において忘れてはいけない大事な時期です。そのため社日は全国的に重要な節目の日とされるようになりました。春には五穀豊穣の祈願が、秋には無事に作物を収穫するための祈願が行われました。
農業を中心として生きてきた我々の祖先にとって、大地の恵みである「土」との関係は切っても切れない縁なのかもしれません。

起源・歴史中国と日本の文化の融合

社日を祝う習慣は元々中国にありました。その土地の守護神であった「社」を祀り、作物の豊熟を祈ったことが始まりとされています。この風習が日本に入ると、土地の神様を信仰する習慣と融合して全国に広がり、一般的に豊穣を祈願する節日になったといわれています。古来から自分の土地の神様をとても大切にしていた日本人には、受け入れやすい風習だったのではないでしょうか。

行事地域ごとの社日行事

福岡県嘉穂郡では、社日には海辺へ出て清い海砂を持ち帰り、家の内に敷きます。これは家を清める役割があるそうです。長野県小県郡では土地(田)の神様が、春に山から里へ降り秋になると山へと帰っていくと考えられているため、社日には餅をついてお祝いします。また、京都府中郡では、朝早くから東に位置する寺やお地蔵さまにお参りして日の出を向かえます。その後順次に南を廻って西へ行き、日の入りを見送るという風習があるようです。社日は、その地域ごとの神様を祝うので行事の形は様々です。

■参考文献・ウェブサイト


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