Home通過儀礼 ≫ お七夜

お七夜

読み方:おしちや
同義語:命名式

お七夜の画像

お七夜とは、「お七夜の祝い」「名づけ祝い」「命名式」ともいわれ、誕生後7日目(生まれた日も入れて)に赤ちゃんに名前をつけ、白紙に書いて神棚や仏壇などに貼ってお祝いをすることです。

意味・特徴・目的生後七日目の赤ちゃんに名前を付ける

お七夜は、生後7日目の赤ちゃんに名前をつけて、「人間として存在していますよ」ということをその地域に住む人や、その土地の産神〔うぶかみ〕様に報告をする日です。

現在の民法では、出生後十四日以内に出生地、本籍地、届出人の現住所のいずれかの役所へ出生届を出すことになっています。そのため、名前をつけるのは十四日以内という考え方が一般的です。

起源・歴史お産の後に小屋に篭る風習

お七夜の起源や由来は詳しくはわかっていませんが、この日に赤ちゃんが初めて社会の一員として認てもらうため、家の神や産神に報告をする行事が平安時代頃から行われていたそうです。

昔は、親しい間柄の長寿の方などが赤ちゃんの名付け親となり、助産婦や仲介夫妻、親戚などを招いて祝ったようです。

また戦前までは、お産は穢れたものとされていたので、産婦は出産後も別の小屋などで忌籠もる習慣がありました。そして、お七夜にあたる出産後7日目にようやく産婦の「床上げ(寝床をかたづけること)」を行い、父親の「産〔さん、うぶ〕の忌み(※)」が明けたようです。
産婦が完全に「忌み明け(篭る期間が終わること)」をするのは、お宮参り(産後30日目頃)の後です。

方法・形式名前の付け方

現在、名前に使用する文字は、戸籍法で決められていて、常用漢字や人名漢字、ひらがな、カタカナの中から選びます。そして、相応しい名前が決まったら、神様に報告をするために奉書紙や半紙などの白い紙に名前を書き、神棚にお供えしたり床の間に貼ったりするようです。

また、天皇家では、命名までの赤ちゃんの呼び名は「新宮〔しんみや〕」だそうです。

■参考文献・ウェブサイト


おすすめウェブ・サイト

おすすめ本


トップページへ当サイトについてサイトマップ(キーワード一覧)個人情報の取扱についてお問合せ

Valid CSS! Valid XHTML 1.1!