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読み方:たたみ
関連語:上座と下座座布団

畳のイメージ画像

畳は、奈良時代には権威を表すものとして使用され、江戸時代以降に民衆に普及し、住宅の重要な床材として使用されてきました。それは畳が日本の気候に適しているからです。
住宅の洋風化に伴い、和室の数が大きく減少してしまいましたが、最近、空気清浄効果などの効果も発見され、自然素材の床材として注目されています。

特徴畳はすごいんです

畳は、和室に敷かれる床材です。湿気が多く、夏暑く冬寒い日本の気候の下では、古くから住宅に不可欠の存在でした。それは、畳に調湿・断熱効果があるからです。他にも、畳には防音効果や、空気清浄効果もあります。
第二次世界大戦以降、和室を持つ住宅が減少しましたが、畳の持つ暖かさ、日本伝統のインテリア要素、自然素材の使用による安全性に注目が集まっています。例えば、正方形の琉球畳や縁のない縁無畳を上手く取り入れた住宅などがあげられます。このように、畳は再び床材として見直す動きが出てきています。

起源・歴史普及と衰退と・・

古くは古事記に「畳」という言葉が登場しています。この場合は、各種の敷物、またはムシロのようなもののことを指していました。現在のような形になったのは奈良時代で、聖武天皇が使用した木製の台の上に置いて使う「御床畳」[ごじょうのたたみ]が最も古いとされています。
平安時代には、寝殿造りの貴族住宅において、板敷きの床の一部にだけ敷き、寝具、座具として使用していました。
鎌倉時代に入ると部屋に敷き詰める方式が一般化し、江戸時代に入ってから庶民の住宅にまで普及しました。
明治時代に入ると、上流階級では住宅の洋風化が進み、畳の使用が減少しましたが、中流階級以下の住宅ではさらに畳が普及しました。しかし、第二次世界大戦後は、畳を使った和室は一部屋だけという住宅が多くを占めています。

形式・使用方法大きさも敷き方もいろいろ

畳の大きさは地方によって違いがあり、代表的なものには、京間(6.3尺×3.15尺)、田舎間(5.8尺×2.9尺)、中京間(6尺×3尺)があります。
敷き方には、部屋の大きさなどによって様々な決まりがあります。もっとも基本的な事には、床の間の前と入り口の畳はこれらと平行に敷く事、畳の部屋が続く場合には隣の部屋との境目は目がT字になるように、などが挙げられます。

手入れをすれば20年

春と夏の年二回庭などに干し、表が傷むと裏返して使うことにより、20年以上も使い続ける事ができます。現在は畳干しを行うことはあまりありません。干す場所や時間が無いことが主な理由です。これは畳が衰退した原因の一つでしょう。

畳の材料:
畳床・・稲ワラ 畳表・・イ草 畳縁・・織布

作り方:
稲ワラを圧縮して作った畳床に、イ草で編んだ畳表を張り、最後に畳縁を縫い付けて作ります。

■参考文献・ウェブサイト

畳の専門知識 竹中知哉 たたみ新聞社 1978


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