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読み方:かわら

瓦のイメージ画像

瓦は、仏教とともに伝来し、現在も和風・洋風住宅を問わず使用されています。
もとは寺社仏閣で使用されていましたが、戦後、洋風住宅の普及とともに一般住宅へ広がりました。

特徴機能と風格と

瓦屋根は、茅葺〔かやぶき〕や板葺の屋根に比べ、雨を防ぐことに長けています。また防火・耐熱の効果もあります。瓦を使用する文化は、日本だけではありませんが、日本は台風が多いので、風で飛ばないよう中国やその他の国よりも重い瓦が使用されているようです。

現在では、洋風住宅の屋根においては桟瓦〔さんがわら〕葺きが主流ですが、伝統的な和風住宅には本瓦葺きを使います。本瓦葺きの屋根は、重量感があり非常に見栄えがよく、格段に存在感があります。江戸時代の商人たちは、住宅に寺社仏閣に使われているような立派な瓦を使って財力を誇示しました。

瓦の耐久年数は非常に長く、東大寺法華堂では、1200年前に製造された瓦が今なお使用されています。

起源・歴史日本の屋根に瓦あり

瓦は仏教の伝来とともに、百済〔くだら〕(4世紀半ばから7世紀半ばまであった朝鮮半島の国)から伝来しました。江戸時代中期までは主に寺社・仏閣で使用されていましたが、江戸時代の城下町で、防火の目的で現在も使用される安価な桟瓦が使用されるようになりました。大正時代の初めには、簡単な機械が使用されるようになりましたが、本格的な機械による工業生産となったのは、昭和40年代です。

明治以降、後に人々に普及する洋風建築が日本に入ってきたときに、和風の瓦は洋風住宅の屋根に葺かれ全国に広がりました。

形式違いは葺き方ひとつで

瓦の葺き方には、主に寺社仏閣に用いられる本瓦葺きと、一般住宅に用いられる桟瓦葺きがあります。
平瓦(凹向きに反ったもの)と丸瓦(凸向きに半円状になったもの)を交互に葺いていくのが本瓦葺です。この葺き方は屋根が重くなりますが、その分厚みが出て風格か増します。桟瓦葺は、S字型になっている桟瓦を一枚ずつ葺いたもので、安価で手軽に葺く事ができます。

瓦の材料:
粘土

作り方:
粘土を練り、成形され、窯でじっくり焼かれて作られます。

■参考文献・ウェブサイト


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