父の日
読み方:ちちのひ
同義語:Father's day
関連語:母の日
5月の母の日に対し、6月の第3日曜日が「父親への尊敬と感謝の気持ちを伝える日」として父の日に制定されました。
父親に感謝する日
「父の日」は日頃一生懸命働いている父親に感謝し、プレゼントやメッセージカードを贈る日です。米国の家庭では白いバラを贈ります。現在日本では「日本ファーザーズ・デイ委員会」が中心となり、毎年様々なキャンペーンを行っています。
父への尊敬と感謝
父の日は「母の日があるのに父の日が無いとは・・」と、男女同権の立場から、1910年にアメリカ、ワシントン州のジョン・ブルース・ドット夫人が始めました。ドット夫人は、母を亡くして男手一つで育ててくれた父に感謝しようとパーティーを開きました。その日が現在の父の日にあたると言われています。パーティーの後、ドット夫人は「父への尊敬と感謝」の意味をこめて、 亡父の墓に白いバラを捧げました。そこから父の日のシンボルフラワーは「白いバラ」になったと言われています。24年後の1934年には、ニューヨークで「全米父の日委員会」が結成され、全米に父の日が浸透しました。 1972年、父の日はアメリカで公式に祝日となりました。
日本には、1955年頃に導入され全国に広がりました。
無事を願う「黄色いリボン」
日本では日本ファーザーズ・デイ委員会がさまざまなキャンペーンを行っており、父の日には「黄色いリボン」を贈るよう推奨しています。なぜなら、古来イギリスで「黄色」は身を守るための色とされており、この考え方がアメリカに渡り「幸福の黄色いリボン」となり「愛する人の無事を願うもの」となったからです。黄色いリボンは幸せを呼ぶ象徴なんですね。
■参考文献・ウェブサイト
- 子どもに伝えたい年中行事・... 萌文書林編集部 萌文書林 1998
- 年中行事・儀礼事典東京美術選書 川口謙二 池田孝 池田政弘 東京美術 1997
- 祝祭日の研究―「祝い」を忘...角川oneテーマ21 産経新聞取材班 角川書店 2001