Home詩歌 ≫ 川柳

川柳

読み方:せんりゅう

川柳の画像

川柳は、五・七・五の十七音からなる定型の短詩の事を指し、ユーモアや風刺〔ふうし〕精神、言葉あそびを基調としています。江戸時代中期頃から、季語も切れ字もない、自由な口語詩として流行しました。

特徴世の中を風刺したユーモアな作風

川柳の特徴は、ユーモアに富んだ言葉使いと、世の中を風刺した作風にあります。
俳句のように自然や風景を対象にして詠むのではなく、一般庶民の生活に密着した物や人をテーマにしています。したがって、人々にとって、誰もが親しみやすい口語体(話し言葉)が用いられ、俳句の決まり事である「季語」や「切れ字」は用いられません。
また、俳句は「詠む」と言いますが、川柳は「吐く」・「ものす」と言います。

起源・歴史の名前に由来

川柳という言葉が定着したのは、明治時代後半頃からで、本来は「川柳風狂句〔きょうく〕」や「川柳狂句」と言われていました。
もともと、1780年代に、前句付〔まえくづけ〕(※1)の長句(五・七・五)が独立して川柳になったと言われています。また、川柳という名称は創始者の柄井川柳〔からいせんりゅう〕の名に由来しています。世の中を風刺した滑稽味の強い句の作品が多く、庶民の間で大流行しました。その後、1900年頃から始まった、「川柳革新運動(川柳を文学として見直す運動)」などを経て、現在まで伝承されています。

※前句付・・・七・七の短句に五・七・五の長句(付句)を付けユーモアを競い合った文芸の一つで、江戸時代に庶民の娯楽として流行しました。

表現技法川柳の三要素

川柳は以下の三要素で形成されています。

■「形」
五・七・五の十七音字の定型です。

■「言葉使い」
川柳は日常生活の詩なので、私たちが日常話している言葉(口語体)を用いて表現します。
一般に親しみやすく、簡単・明瞭である事が大切です。

■「リズム」
川柳は日本古来から伝わる、五・七・五(十七音)のリズム(韻律)を大切にしています。
リズムがつくことによって、誰の頭にも入り易く、覚え易く、口ずさみ易く、人を引き付ける事ができます。したがって、字余り・字足らずといった表現法はあまり好まれないようです。

■参考文献・ウェブサイト


おすすめウェブ・サイト

おすすめ本


トップページへ当サイトについてサイトマップ(キーワード一覧)個人情報の取扱についてお問合せ

Valid CSS! Valid XHTML 1.1!