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独楽・ベエ独楽

読み方:こま・べえごま

独楽の画像

独楽は円錐〔えんすい〕形をしており、指で滑らせたり、紐を巻きつけほどくことで生じる力を利用して回転させる遊びです。主に円錐形に軸を通したデアボロ(輪鼓〔りゅうご〕)と軸の無いベエ独楽という2つの種類に分けられます。

意味・目的子供達のステータス

独楽は紐の巻き方が複雑だったり、回せるようになるには何度も何度も練習しなければコツを掴めなかったりと、非常に根気のいる遊びです。しかしその分、上手く回せた時の喜びや楽しみは大きく、子供達にとって独楽回しが上手いという事は1つのステータスでした。独楽の遊び方にはただ回転の美しさを楽しむ静的なものもあれば、独楽同士をぶつけ合う激しい遊び方もあります。 人数に関係なく楽しめる遊びです。

起源・歴史デアボロとベエ独楽

デアボロは古くに中国から伝来した独楽で、鎌倉時代には大衆化され、子供の玩具になっていました。しかしその後廃れ、江戸時代にはあまり遊ばれなくなりました。輪鼓にデアボロという名がついたのは明治後期の事ですが、一時は流行したものの長続きはしませんでした。現在も屋外で独楽遊びをする子供の姿はあまり見られません。また、ベエ独楽は寛永(1624-1644)頃から明治時代の日露戦争(1904-1905)頃までの長い年月遊ばれました。日露戦争後、様々な種類のベエ独楽が生産され、昭和30年頃には、野球選手や力士の名前を書いたベエ独楽が多く作られ流行しました。

道具・遊び方貝から真鍮へ、大きな変化

デアボロには主に木材が使用されています。喧嘩独楽用に回りに鉄を打ちつけたものや、現在では全体が鉄材で製作されているものもあります。ベエ独楽は初め、巻貝の殻を削って、中に砂を入れ、その上に溶かした鉛をいれた「貝独楽〔ばいこま〕」というものでした。日露戦後、真鍮〔しんちゅう〕製の「真鍮バイ」と呼ばれるベエ独楽が作られましたが、高価なため普及せず、それに変わって鉄バイが生まれました。終戦後には陶製や木製のベエ独楽も作られました。

複雑な独楽紐

紐を使った独楽回しを紹介します。
まず、紐の両端に結び目を作り、片方を上側の軸に巻きつけます。次に、下側の軸まで紐を持ってゆき、そこにもきつく巻きつけます。そして巻きつけた下の軸からしっかりと緩まないように螺旋〔らせん〕状に紐を巻きつけていきます。この時しっかりときつく巻きつけておかないと、上手く回すことができません。最後まで巻き終わったら、紐の結び目を指の間に挟み、親指と人差し指で握ります。指で挟んだ紐を離さないまま、独楽を水平に投げると回転します。非常にコツのいる遊びなので、何度も失敗を重ねて上達してゆきます。また、ベエ独楽は紐をかける軸がないため、紐を軸に仕立て、それに絡ませるように紐を巻いていくので、初めは難しく感じます。

■参考文献・ウェブサイト


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